述而不作 いにしえの未来

占い師の見てきた世の中を語ります 遥か古代から続く終わりの始まりを見据えて

(CD)大塚茜歌曲集 感想文

作曲家の大塚茜さん(フルート奏者ではありません)のアルバム「大塚茜歌曲集」を入手しましたので感想文を書きたいと思います。

実はまったく名前を存じ上げなかったのですが、Facebookで交誼をいただいているミュージシャン数名がご参加ということで知った次第です。

YouTubeに上がっているサンプル音源があまりにぶっ飛びすぎなので、普段滅多にCDなどは買わない私ですが、これこそ絶対に入手すべきだと確信したのが発端です。

 

(我が家にお出迎えの図 右はJohn Cage 4:33の各楽章の時間の砂時計)

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iTunes に取り込んだ状態)

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#CDDBのエラーなのですが、これではあんまりなのであとで変更します。

 

感想など

まずは妻と一緒に聴いてみたので、その会話を記録してみます。

 

妻「何?この変な曲」

私「当然だ!"泣ける歌"だの"勇気が出る歌"だのを俺が聴くわけなかろう。音楽というのは面白くてナンボだ」

妻「"ホルモン奴隷"のサビのところって、クリムゾンみたいだね」

私「言われてみればそんな気もするけど・・」

妻「なんか歌詞と音楽が演劇っぽい気がするけど」

私「解説では演劇方面の活動もやってらした方らしいよ。」

妻「"口笛を我に赦す"って"みんなのうた"にもいい感じだね。これはいい曲だと思う。」

私「しかし、たいていのポピュラーアルバムって歌手が同じでアレンジだけが違うんだけど、こっちは曲もアレンジも歌手も全部違うよね。」

 妻「ヴォーカリストも歌唱法も同じだと全部その人の歌になっちゃうからね。」

 私「武満徹ソングズもそうだよな。同じ人が歌うのなら相当アレンジを変えないと辛いし」

私の曲別感想

 

○ホルモン奴隷

某アニソンで有名であるらしい原田千栄さんのヴォーカルが炸裂する逸品。歌詞はいちいち説明する必要がないでしょうが怨念を感じます(笑)

この方は、後に出てくる「つまらないことはお金をもらってもやりたくない」で全く別の歌唱をやっているのですが、アニソンを歌っている人の歌唱力と声量は相当なものがあると思います。

○チュ・ルルル

V.Fっぽい始まりで、途中でドシャーンと入るタムタム風の音がなにやらシュールで大笑いした曲。個人的に一番気に入った曲です。

○いちじく

いきなり邦楽(三味線と歌)です。しかし、こうした方面の音楽というのは私にとってまだ未知ジャンルなので(つまり私の世代では音楽であると考えられていないということです)、これはもう大塚さんをはじめ若い世代の作曲家が積極的に紹介してくださるのを期待します。

○つまらないことはお金をもらってもやりたくない

すごい力作です。何が力作かといって、音楽大学で作曲を学んだ方の作品とそうでない方の作品の違いがこういうところに出るわけで、中間部のフリーキーなチューバや2つのメロディの同時進行など、YouTube音源にはこの辺はカットされていて出てこないのですが、とにかく聴いてください。凄いですから。

 

ちなみに、iOS搭載のSiriさんにこの曲のタイトルを相談したところ次のような返答でした(笑)

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○口笛を我に赦す

最初にも書いたのですが、こういう歌は「みんなのうた」などで聴いても普通に受け入れられると思いますし、おそらく全曲を通して一般リスナーに理解できそうなのはこの曲だけかもしれないと思いました。

 

ほか思いついた感想は随時何かに書いておくか、誰かと話すかなどしたいと思います。

 

あいにくとAmazonで購入できるCDではないので、ご購入はこちらから。

akanekko.stores.jp