述而不作 いにしえの未来

占い師の見てきた世の中を語ります 遥か古代から続く終わりの始まりを見据えて

2018-01-01から1年間の記事一覧

山根明季子さん新作「THE FOLDED TIME」に私の少年時代の想い出を重ねてみました

作曲家 山根明季子さんの新作CD 「THE FOLDED TIME」を先日より堪能させていただいています。 この作品は音響イベントまたは一種の集団即興のような形で10時間にわたり行われたもので、誰でも(といっても楽器がちゃんと弾ける人だと思います)好きな時間に…

平成の世相を振り返ってみました

平成もそろそろ終わるということで、出版業界はあちこちで「平成回顧」の書籍や雑誌を出していますが、自分の経験に照らしても年表類を調べても、平成とはバブル景気とその崩壊、それに伴う経済金融政策以外に特筆すべきものがなく、激動と呼ばれる昭和に及…

<現代音楽入門書>こんな書籍にお世話になりました

「現代音楽」という、そもそも定義が困難でありながら一ジャンルを形成している音楽を聴いてすぐに感動できたという方は稀だと思います。しかし、もし少しでも興味が湧いたというのであれば、すでに感動の入り口に立っている状態でしょう。 ただ、闇雲に聴け…

北海道大地震から一ヶ月 ブラックアウト直後の大騒ぎをまとめました

2018年9月6日未明に起きた平成30年北海道胆振東部地震は、震源に近い厚真町で甚大な被害が起きたほか、札幌市内でも地盤の緩い箇所の液状化や道路寸断が起きました。 復旧は行政によって行われるでしょうが、本日ちょうど一ヶ月目を迎えましたので北海道全域…

低音デュオセカンド・アルバム「双子素数」の感想

チューバ(orセルパン)とバリトンによるユニット 低音デュオの第2作目が3年ぶりにリリースされたので、早速購入鑑賞をいたしました。今回も早速感想を書いてみたい思います。 双子素数 アーティスト: 低音デュオ[声/バリトン:松平敬?チューバ、セルパン:橋…

妻との再三の交渉の末に食べ物の好き嫌いを克服した話

「せっかく手間隙かけて作ったのに夫が食べてくれない」とお嘆きの奥様は多いものと思われますし、心中察するに余りあるのですけれども、あまりに酷い偏食は別として、多少の好き嫌いはあって当たり前ですし、作っている妻だって嫌いな食べ物があるはずです…

これまでに受診した医療検診のうちなかなか強烈だったのを書いてみます

私は特別病弱だったわけではないのですが、会社の健康診断ではよく引っかかり「要再検」のマークをもらって受診しに行くのですが、今考えると「何もここまで」というような検査を受診させられたので、その思い出を書いてみます。 (1)肺カメラ 胃カメラで…

THE鍵KEY(フランチェスカ・レロイ 谷崎潤一郎原作)講演 2018/05/19千住仲町の家にて鑑賞の件

去る5月19日、掲題のオペラを鑑賞してまいりましたので、感想などを簡単に書かせていただきます。 francescalelohe.weebly.com 音楽の内容と鑑賞場所との相性にまつわる件 音楽学者の岡田暁生氏によると「ある音楽を聴いて感動できなかったとすればそれは演…

どうしてプログレから離れちゃったんだろう(市川哲史氏へ)

70年から続く批評系音楽雑誌「ロッキング・オン」のプログレッシブ・ロック(以下「プログレ」)担当(?)市川哲史氏が出版した「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう」を、発売から相当経って読了しました。 市川氏の過去のインタビュー記事を…

今日から無期雇用社員になりました

就活といっても、もう遠い昔の話。やりがいも潤沢な給与も要らないから安定した雇用だけを求めて寄らば大樹の大企業に入社してはや幾星霜。 確かに、クビも倒産もなかったけれども、代わりに待っていたのは地獄のような繁忙転勤。 行く先々で余所者扱いされ…

ウィントン・マルサリスがいかに素晴らしいか(またはつまらないか)に関する件

ウィントン・マルサリスは押しも押されぬモダンジャズの巨人と目されながら日本では皆目人気がない、場合によっては無視に近い扱いを受けている件について、自分も実はあまり彼の演奏が好きではなかったのですが、聴かず嫌いなのかもしれないと思って、改め…