述而不作 いにしえの未来

占い師の見てきた世の中を語ります 遥か古代から続く終わりの始まりを見据えて

「東京タラレバ娘」と「東京女子図鑑」なにげに漂う疲弊感

コミックであれ、映画であれ、アニメであれなんらかの形で男女の惚れた腫れたの話は出るものですが、昨今話題の「東京タラレバ娘」と「東京女子図鑑」に描かれた構図があまりにも古めかしいので、その話を書いてみます。

 

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90年台トレンディドラマの主人公たちはまるで恋愛のついでに仕事をしているような生活感のなさが非現実的だったのですが、こちらの2つのコミックまたはドラマは登場人物の「仕事」がひとまず中心にあって、仕事の行き詰まりの延長で恋愛やら結婚やらを騒ぎ出すあたり、女性活躍推進社会の行き詰まりを早々に見せられているような気がします。

 

ものすごく簡単に説明すれば、男性は男性の肢体をして何かしら社会に足場があればとやかく言われないのに対して、女性は女性の肢体をして社会に足場をもって結婚して子どもを産まないと社会からは完成形として認められないという生きにくさが根底にあるのだと思います。

 

さらに加えて、女性が上に書いたような人生を送るためには、男性を性的に興奮させて生殖可能な状態にさせる必要があり、人間以外の動物が本能でやっていることを、極めて不本意な形で行う必要がありますから、そういう社会に異議を唱えたい人たちがフェミニズム的な活動をしているようです。

 

いきなり社会に異議を唱えてみても全体として問題の解決にはならないので、さしあたり「女子力」などという無益なマーケティング用語を排斥していくことから始めてみたほうが良いと思います。

 

ちなみに、仲良し三人女子が頻繁に飲み会であれこれ打ち合わせている構図は、10年くらい前に天海祐希主演で放送されていた「Around40」というドラマとそっくりです。

 

現在、「女子力」とかいう言葉で疲弊しているように見える女性たちをさらにドラマにしても、なにやら疲弊感が漂うことであります。