述而不作 いにしえの未来

占い師の見てきた世の中を語ります 遥か古代から続く終わりの始まりを見据えて

変なクラシック音楽(19世紀以前)まとめ

いわゆる「20世紀音楽(特に前半)」は、作曲家が「変」を競い合っていたようにも聴こえるのですが、19世紀以前の作品をよく調べると今の耳では十分に変な作品が多いということで、それらの作品をまとめてみました。

 

(1)ヴァンハル「交響曲ハ長調

 

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コミカルシンフォニーという風情の曲で、奇妙ではありませんが、トランペットが

ぱっぱかぱっぱっぱー ぱっかぱぱっぱぱー

ぱっかぱぱっぱぱぱぱぱ ぱっかぱぱっぱぱー

 

というフレーズを繰り出すのが、なにやら珍妙な感じの曲です。

 

有名な「おもちゃの交響曲」もそうですが、古典派のシンフォニーにはときどき愉快なものがありますね。

 

(2)アルブレヒトベルガー「口琴とマンドーラのための協奏曲」

 

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曲はいたって普通の古典派音楽なのですが、口琴という楽器の音があまりにマヌケで、腰がくだけそうになるところが珍妙です。

 

 

(3)ルベル「四大元素

 

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まるで現代曲かと思ってしまうこの作品、実はバッハ以前の作曲家ルベルの作品。気宇壮大なテーマを表現しようとして、原初のカオスをクラスター音響で表現してしまった、300年以上の前のモダニズムでしょうか。

 

(4)シューベルト/楽興の時 第3番

 

よく知られている曲で、メロディを聞けば知っているという人も多く、ピアノ練習曲としても、それほど難しくはないとされているようです。

 

ただ、プロのピアニストがしっかり「表現」すれば良い曲ですが、うっかり下手な演奏を聴いてしまうと、大変気持ちが悪い曲になってしまうので、そういう意味ではやはり難しい曲になろうかと思います。

 

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(5)ショパン「ワルツ第10番 ロ短調

 

フランス映画「ラマン(愛人)」のラストシーンで感動的に(?)使われていた曲なのですが、具体的にどこかどうという指摘ができないのですけど、八分音符がどんどん 崩壊していくようなあたりが、何度聞いてもキモチが悪いので、エントリーしてみました。

 

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(6)カッチーニアヴェ・マリア

 

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バロック時代にこんな音楽があるはずないとか、歌詞がAve Mariaを延々繰り返すだけだとか、相当前から「変だ」と言われていたのですが、昨今はカッチーニ(ヴィヴィロフ)という名前で定着しています。

 

メロディがキャッチーなので有名になったため、あちこちで演奏されていますが、ひとまず、寺井さんのこの気持ち悪いポルタメントは勘弁していただきたく・・・聖母マリアが媚態を見せるとは何事かという状態です。