述而不作 いにしえの未来

占い師の見てきた世の中を語ります 遥か古代から続く終わりの始まりを見据えて

引越回数20回を超える転居の達人が語る引越しのコツと恨み言(1)

人が引越しをする理由はいろいろあるでしょうが、おおむね次の3点に絞られるのはないかと思います。(持ち家を除く)

 

1 転勤、進学、家族数の変動など

2 愛隣関係で問題がある

3 結婚

 

この3つを全部経験し、その結果、引越しが20回を超えている私が、これまでの引越し記録を書いてみました。何かのご参考になればと思います。

 

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1 生家

 

・年数 10年

・ステイタス 田舎

 

ボロとはいえ一戸建て、父親の鶏小屋があったり、畑があったりしましたが、なにしろ幼少時代に住んでいたので、覚えていることはほとんどなし。父親の転勤に伴い転居

 

2 社宅その1

 

・年数 1年

・ステイタス とてつもないど田舎

 

会社都合で仮住まいしたものの、同じく会社都合で市内の近傍の別社宅に転居。落ち着かぬこと甚だしい。

 

3 社宅その2

 

・年数 9年

・ステイタス とてつもないど田舎

 

一応落ち着いて住んだ家。思春期をここで過ごした思い出深い家。父親の退職と私の進学に伴い転居

 

4 賃貸住宅その1

 

・年数 半年

・ステイタス おおむね都会

 

極めて住み心地の良い家だったのですが、すでにマンション建設のため売却予定だったにもかかわらず、不動産管理会社が「空き部屋」というだけで売りに出していたので迂闊にも入居。仕方なく市内の近傍に転居。転居費用はオーナー持ちであるとはいえ、腹のたつことである。

 

5 賃貸住宅その2

 

・年数 1年

・ステイタス おおむね都会

 

やっと落ち着いて住めると思ったら、父親が病気急逝。ある程度歳をとって落ち着きついでに油断してしまうと病魔に襲われがちだという訓戒を残し、母親と二人暮らしにぴったりの市内近傍に転居。まぁこれもやむを得ず。

 

6 賃貸住宅その3

 

・年数 2年

・ステイタス おおむね都会

 

本来もっと住みたかったところですが、就職に伴う赴任地が地元ではなかったため、やむを得ず転居。独立心ではありません。

 

7 独身寮空き待ちのタコ部屋

 

・年数 一ヶ月

・ステイタス 中程度の田舎

 

独身寮に空き部屋がなかったため、体よく作業員休憩所に押し込められる。社会人一年生の緊張感に加えて、道路沿いの建物だったため、自動車の音(暴走族ではない)が気になって、相当な不眠症になって下痢も止まらず、なんとか一ヶ月で脱出。よかったよかった。

 

8 独身寮空き待ちの社宅共同生活

 

・年数 半年

・ステイタス 中程度の田舎

 

それでも独身寮に空き部屋が出ず、一世帯用の社宅の一室に三人で共同生活。プライバシーも何もなし。大好きな音楽を聴くこともままならず、休日はほとんど外出ばかりしていた。

 

9 独身寮その1

 

・年数 3年

・ステイタス 中程度の田舎

 

やっと貸与された独身寮の一室。一応の世帯主権限を獲得!! とはいえ、自分の部屋は食堂兼談話室の真向かいだっただめ、酒盛りや麻雀が始まるとやはり相当にうるさい上に、市民オーケストラでトロンボーンを吹いているとかいう男が休日になると、仲間を呼んできてパート練習をやっているものだから、結局、自室は寝るだけという生活に変わりはなし。落ち着かないことである。

 

10 独身寮その2

 

・年数 1年

・ステイタス おおむね都会

 

転勤により、親の家のある街に戻ったものの、親が提示した入居条件(毎月◯万円 家に入れる)よりも、独身寮のほうが安上がりだったため、引き続き独身寮住まい。

 

山の上にあるので夜景が展望できるステキな部屋でしたが、そういうものは展望台やホテルで見るべきもので、自室から見えても何も楽しくないということを発見。

 

11 親元

 

・年数 2年

・ステイタス おおむね都会

 

理由は不明ながら、親元に戻り、ありがたく給料の大半を自分のモノにして、その金で借金(車のローンなど)を返す。金は天下の周りものという俗諺を実感。

 

12 社宅その3

 

・年数 2年

・ステイタス おおむね都会

 

結婚のため、初めて自分で世帯を構えるための社宅に入居。社宅というのは同じ会社の社員の家族が住んでいいるため、上階の騒音がうるさくても言い出せず、忍従の日々。そのうち自分の転勤に伴い転居。よかったよかった。

 

13 賃貸住宅その4

 

・年数 2年

・ステイタス 田舎

 

初めて自分の稼ぎで住んだ2LDKの賃貸住宅。やはり隣家の騒音に耐えられず2年で転居。無念

 

14 賃貸住宅その5

 

・年数 2年

・ステイタス 田舎

 

オートロック&オール電化のマンション。こんなステキなマンションは生まれて始めてで感動したものの、住居がステキだと出不精になって精神的にはいろいろと問題がが出るものだと実感。転勤のため転居。

 

15 社宅その4

 

・年数 一ヶ月

・ステイタス 都会

 

上階の娘さんがフルートとピアノを各1時間ずつ練習するという壮絶な家であることに加えて、2時間近い通勤の苛酷さに耐え切れず脱出。

 

16 賃貸住宅その6

 

・年数 2週間

・ステイタス 都会

 

通勤時間を再優先して駅まで5分の物件に転居。しかし早朝から深夜まで響く列車の音に耐えかねてここも転居。

 

17 賃貸住宅その7

 

・年数 1年間

・ステイタス 都会 

 

やっと安心できる物件に転居。2LDKだったものの、バス・トイレ共通だったことが唯一の不満。転勤のため撤収。

 

18 社宅その5

 

・年数 3年間

・ステイタス やや都会

 

仮住まいのはずだったのですが、いよいよ転居も面倒になったので結局3年ほど住むハメになる。退職と同時に退去。

 

19 賃貸住宅その8

 

・年数 3年間

・ステイタス やや都会

 

可もなく不可もない物件。

 

20 賃貸住宅その9

 

現在住んでいる建物。

 

ひとつの建物に住んでいる年数が平均2年間もないという、信じがたい実態を今かみしめています。

 

<占い師の視点>三人姉妹の宿痾(カルマ)

私は男性なので、姉妹というのがどういうものかについては憶測の域を出ないのですが、恋愛でも結婚でも「どうしてこうなっちゃんだ?」と考えこんでしまう事例について、その方の家族構成を聞いてみると「三人姉妹の一人でした」ということが、たびたびあります。

 

さて、三人姉妹とはどういうものなのかについて、次のリンクを貼っておきます。

 

matome.naver.jp

 

私の知っている三人姉妹の「どうしてこうなっちゃったんだ?」という具体例をいくつか挙げてみます。

 

1 男性へのデリカシーがなさすぎる

 

Aさんとしましょう。Aさんは「男性はいつも強くたくましくいつも女性を守る存在」だと信じて疑いません。とはいっても、男性も人間なのですから激しく体をどこかにぶつければ気絶するほど痛いし、落ち込んでいるときには女性から慰めの言葉の一つもかけてもらいたいものなのですが、Aさんはそういうことには一切関心がありません。

 

彼氏さんが階段から足を踏み外して痛がっているのを見て大笑いしていたり、仕事が忙しくて疲れきっているのを見て「疲れたサラリーマンみたいな顔をしないで!」と怒ったりします。

 

これは、Aさんが男性というものをミケランジェロダビデ像のようなものだと思っているということです。

 

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当然、夫が浮気に走って離婚したのですが、Aさんがその浮気相手の居所を突き止めて、「ドロボウ猫!ビッチ!このクソ女」などと喚き散らしたところ、その浮気相手さんから「だって、奥さんに愛情がないからこんなことになるんでしょう?私はあんな男、どうでもいいんですよ(笑)」と説教されて絶句したのだそうです。

 

2 "自由に生きていいんだよ"と言われたもののロクな人生を歩んでいない

 

たとえば、男の子一人、女の子一人というような家庭だと「息子には、立派な社会人になってもらって、娘にはほどほど稼ぎつつ、一応嫁にも行って安定した生活をしてほしい」というのが一般的な親の願いです。

 

もちろん、子どもには子どもの人生がありますから、そうそう親の期待に沿うような人生を歩むかどうかはわかりませんが、親が望むような人生がそれほど悪いものでもないという場合には、たいていの子どもはそれに近い人生を歩みます。

 

ところが、三姉妹の場合、全員が女の子なわけですから、親は「すでに、姉二人は安定した平凡な暮らしをしているから、末っ子には自由な人生を歩ませてもいいのではないか」と考えること場合がときどきあるようです。

 

ところが、世の中「自由」ほど苦痛なものはありません。魯迅の名言にあるように「もともと地上に道はない。歩く人が多ければそれが道になるのだ」 とのとおり、前人未到の道を行くのは死を覚悟しなければなりませんし、うっかりその未踏の道へ途中まで行ってしまうと戻れなくなってしまいます。

 

無限の可能性を試した結果、精神に変調を来して「生活保護を受給している」という人が結構います。いっそのこと親の束縛があったほうがよほどマシだったのではないかと思えます。

 

3 いつも姉にいい思いばかりされていたため、人のものを盗りたがる

 

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これは、ときどきいる「略奪愛」が大好きな女性ですね。盗ったら飽きます。

 

もちろん、すべての三姉妹がそうだと決めつけているわけではありませんが、占いの例としてこうした例を多くを見ますので、もし該当の方がいましたら、深くご自身を洞察して、「自分は何をどういう人生を歩みたいのか」を早いうちに考えて決めておいたほうが良いと思います。

J-POPしか聴かない妻がクラシックやジャズについて述べたコメント集

音楽の趣味は人それぞれですから、「この曲を聴いて感動するべきだ」などと強制するのは、他人の内面の自由を束縛する野蛮な行為です。

だから、私が聴いているクラシックやジャズ(ときどきロック)について、「全く感動しない」という人がいるのは当然のことなのですが、J-POP好きな私の妻の場合は、各々の楽曲についての一言コメントがあまりに面白いので、以下にまとめてみました。

 

1 グリーク作曲「ペール・ギュント組曲」より「朝」

 

www.youtube.com

 

妻「ああ!知ってる!ドボルザークの"家路"でしょ」

 

どっちも学校で流されるからしかたがないかも。

 

 

2 バッハ作曲「(いわゆる)シャコンヌ

 

www.youtube.com

 

 妻「ノコギリ節」

 

私の家のオーディオがダメなんだろうか・・・

 

3 チュニジアの夜

 

www.youtube.com

 

妻「何?このチンドン屋みたいな曲」

 

確かに、そう聴こえるかもしれません。

 

4 レッド・ツェッペリン天国への階段

 

www.youtube.com

 

妻「めそめそ歌い出して、後半にいきなり発狂する曲」

 

HR/HMの聖歌に対してこの感想org

 

5 シュトックハウゼンシリウス

 

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妻「お茶目でカワイイ曲」

 

そうとう大変な曲なのですが・・・

 

妻に限らないのですが、大半の人はクラシック音楽というものはベートーヴェンであろうがマーラーであろうが「オーケストラの音」としか認知していない人が大半だろうと思います。(室内楽はどうなのかよくわかりません)

 

また、「私は"音楽"には特に興味がない」と言う人でも、好きな歌のひとつや二つはあるものなので、"うた"は歌であって音楽ではなく、クラシック音楽のような長大なオーケストラ作品はすべて「伴奏」に聴こえるようです。

 

それであっても、就活の履歴書や婚活のプロフィールには「趣味:音楽鑑賞(クラシック)」と書きたい人がそうとう多いのも事実であって、いわゆる音楽の裾野を広げるさまざまな活動をなさっている人たちは、こういう一般ピープルのニーズにも応えて差し上げる必要もありそうです。

 

 

<占い師の視点>草食男子/婚活/セクハラ/ストーカーetcを全部トータルで説明してみる

紀元前であろうと、21世紀であろうと、男女のやっていることにそう大きな変わりはなく、当然、草食男子と呼ばれる男性たちについても、その発生原因がホルモンが云々とか、食生活がどうこうとかの話ではなく、すべて文化的所産であろうと思います。

 

「草食男子」「婚活」「セクハラ」「ストーカー」など女性を取り巻く弊害の多くは、男女雇用機会均等法の改正とそれに伴う意識の変化に原因を求めたほうが良いとおもいますので、そういう立ち位置からの説明を試みてみたいと思います。

 

1 80年代前半まで

「専業主婦」という言葉がマスコミで登場したのは1971年の「主婦の友」誌が最初らしいですが、そのライフスタイルが良いか悪いかはともかく、「女性はほどほど社会経験を積んだら、結婚して家庭に入るもの」という観念が根強く、これは男性社会からの強制だという説が支配的ですが、実は当時の独身女性たちのうちかなりの人たちもそのつもりでいました。(女性の雇用が追いついていなかったためです。)

その頃から、男性から女性に卑猥な言葉を投げかけたり、体を触ったりという行為はありましたが、適当にスルーしておいて本命の男がいたら、適当に良い仲になって結婚してしまうつもりだったため、イヤではあったものの、それを「嫌だ」と口に出したら自分が本命だと思っている男性まで遠ざけてしまうので、忍従していたというのが実態だったと思います。

 

2 80年代後半~90年代

この頃からようやく「女性も仕事を持って働き続けるもの」という意識が浸透しはじめています。もちろんすべての女性がというわけではなく、まだ育児休暇も未整備でしたから、妊娠出産と同時に退職して、子どもがある程度大きくなったら、また働き始めるというスタイルも多かったのですが、とにかく女性が仕事を持って働くということになると、「男のワイセツな言動は嫌いだ」ということを表明するために「セクハラ」という用語が現れて、一種の流行語になります。

これは視点を変えてみると、女性たちが男性を「恋愛対象の男」と「恋愛対象外の男」に2分割したということですので、「恋愛対象外の男」とされた男性たちはうっかりワイセツな言動を取ったら「セクハラ」と言われるため、為す術がなく「ストーカー」と呼ばれる行動に出始める人が出始めます。

 

3 2000年代以降

この頃になると、「女性に対して淫らなことを言ったり性的なことをしてはいけない」ということが男性の間にマナーとして定着してきます。

つまり、紳士的になったということですが、これは昭和30年代くらいにまで言われていた「素人の女に手を出すな。遊びたければ"そういうところ"へ行って遊べ」というマナーが復活したということでもあります。

また、インターネットの漸次普及に伴い娯楽も多様化し、なにも色気ばかりが道楽ではないわけですから、結婚したければしかるべき筋から縁談をもらってすれば良いだけになります。

「草食男子」というのは、女性に対するマナーをしっかり守っている男性のことを云うのだと思いますが、それ以外の男性が肉食なわけではなく、要するにスケベな男性はストーカーになるか、風俗三昧になるかという道になったということでしょう。(ストーカーになるよりは、風俗三昧のほうが迷惑がかからなくて良いです。)

 

大変良いことのはずですが、遺憾ながら性の一方性。つまり、男性は発情したいと思えばそうすればよいだけなのに対し、女性のほうは自分が好意を持った男性に発情してもらわなければならないわけですから、大変な不安を抱え込むことになったと思われます。

また、恋愛があって、プロポーズがあって、その先に結婚があるという神話がまったくのお伽話であることも判明したことで、婚活の流行となります。

 

以上により、草食男子/婚活/セクハラ/ストーカーなどは、それぞれ別の理由で発生したものではなく、男女雇用機会均等法とそれに伴う意識の変化による一連の現象だろうと私は思います。

 

<要約>

 

セクハラという用語が、ストーカーという用語と草食男子という用語を生んだだけです。もちろん男女ともに生物なのですから、生殖目的以外の性行為は謹んだほうがよいでしょう。

昭和嫌い=同世代嫌い<年寄り嫌い

昭和の御代はほぼ63年にわたって続き、軍部の独走による自滅的な戦争により都市部は灰燼に帰し、それから奇跡とも呼べる復興を成し遂げました。

 

私はそれらの昭和史を研究することには多大な関心がありますが、いわゆる「レトロ趣味としての昭和」は大嫌いで、たとえば昭和の頃からあるバウムクーヘンやシュークリームなど、今ではとても美味しくなっていることは間違いないのですが、なんとなく体が受け付けない体質です。

 

suzurandou.ocnk.net

 

実際にその時代を知らない世代がファッション的なレトロを楽しんでいるのを見るのはとても好きなのですが、自分の同年代の人々がそうしたものを喜んでいるのを見ると、物凄い嫌悪感に襲われます。

 

自分でもその理由がわからずにいたのですが、ここ最近、自己分析をしてみて分かったこととして次のことが挙げられます。

 

  1. かつて流行ばかり追いかけていた人たちが、いよいよ自分の人生見通しが立つようになって、自分がいちばん輝いていた(と考えている)頃のものにすがっている。
  2. 年齢を重ねるに従って、10年前のことも30年前のこともわからなくなっている。いわゆる認知症の始まり。

要するに、自分を含めた年寄りが嫌いということらしいです。

 

何も未来指向でやりたいわけではなく、それ以前に人生の半分以上を過ごしているのですから、自分が見たり聞いたりしたものを「昔は良かった」でもなく「昔はひどかった」でもなく、しっかり時間軸の中に留め置きたいので、「1992年の半ば」というように記録しておけば、あとでその時期に起きた出来事をWikipediaでチェックしたときに思わぬ発見があります。

 

(例示した1992年の半ば、私は半徹夜状態で多忙な日々を送っており、そのころにPKO法案が成立しています。確かに騒がしかったなとかすかな記憶がよみがえり、それは湾岸戦争で国際的に大恥をかいたあとだった など)

 

 

<占い師の視点>医者/公務員限定婚活は女性向けの風俗産業

あいも変わらず、医者限定/公務員限定の婚活が人気のご時世ですが、それらの婚活パーティなるものは、ほとんど女性向けの風俗産業だろうと私は思います。

 

www.exeo-publicworker.com

 

公務員といってもさまざまで、警察、消防士から一般行政事務や現業部門(ゴミ収集など 役所系法人での雇用が多い)がありますが、これらの人々はびっくりするくらい閨閥、つまり姻戚関係で結ばれています。

 

また、男女雇用機会均等法施行後は当然のことながら女性公務員の採用を増やしていますから、やはり男性のほうが多いものの、男性公務員の多くは職場の女性同僚と結婚しています。

 

双方ともに上司またはOBがその省庁の人であることも多く、これで閨閥関係が一層深まるという次第です。

 

閨閥に入ると、組織の情報が極めて仔細に耳に入ってきますし、人事についても上司またはOBが仲介すればかなり有利に動きます。

 

また、転勤するにしても、配偶者は別の人事で今の部署にいるわけですから、単身赴任の名目が立ちますので、単身赴任手当をもらって異動します。多少の赤字をガマンすれば週末は家に帰れます。

 

一方で、結婚したがらない男性も多いのですが、それは次のような人たちです。

 

(1)本人が独身主義を貫きたいと思っている

(2)客観的に見て「この人は結婚生活に向いていない」と思われる人

(3)何か別の理由(笑)で女性とは結婚したくない

 

こう考えてみると、男性公務員が職場の女性以外と結婚するとすれば、それは単純にモテないか、職場家族主義に染まるのがイヤな人でしょう。

 

そうした婚活パーティは冷やかしで来ている男性も多いはずですが、もし、本当に公務員と結婚したいのであれば、転勤を厭わないことが必須の条件となります。公務員に転勤はつきものですし、地方公務員なら転勤はないと云われていますが、およそ人が住んでいるところには必ず公務員は行かねばなりません。

 

そうした人たちにどこででも付いていく覚悟があれば公務員限定婚活に行く価値があると思います。

 

女性も仕事を持つ時代に、いちいち夫の転勤に付き合うのはイヤだというのも御尤もですが、それならば転勤のない人と結婚すべきであって、男女共同参画の時代というのは、女性の勝手放題も許されない時代なのだということを肝に銘じたいものです。

【20世紀音楽】(ブーレーズ追悼)私的名曲10選(ただし演奏時間35分以内)

ピエール・ブーレーズ(作曲家/指揮者)が先般逝去されたことで、「音楽の20世紀」が2015年で終わったことを実感しています。

 

選曲に一定の枠組みがあるとはいえ、広範に指揮活動もしていたわけですから、音楽の20世紀に関する裾野を広げたご功績は多大だと思いますので、追悼を兼ねて「20世紀音楽名曲選」私的版を書いてみます。

 

この種のセレクションは、音楽史的に重要な曲も広く人気のある曲も自分の好みも一緒くたになってしまって収拾がつかなくなるのが相場と決まっていますので、一定の制約条件の下でのセレクションとさせていただきます。

 

(1)演奏時間が35分以内であること(少々の誤差は認めます)

(2)可能な限り別版や編曲版が存在すること(本人の編曲でも他の作曲でも構わず)

(3)可能な限り上演機会(録音の種類)が多いこと

(4)可能な限りクラシック音楽ファンまたは現代音楽ファン以外にも広く知られていれること

 

演奏時間35分というのは、言わずもがなではありますが、20世紀音楽を語る上で絶対に欠かせないストラヴィンスキー春の祭典」とムソルグスキー/ラヴェル編「展覧会の絵」がおおむねこの演奏時間になっていることによります。(これとは話が別ですが、初期ビートルズライブコンサートの時間もこの時間だったそうですし、LPの収録時間が約40分だったのですから、人が集中して音楽に取り組めるのはおおむねこれくらいの時間なのだろうと思います。)

 

この条件でセレクトすると、極めて有名な曲ばかりが揃いますので、大変都合が良いと思います。

 

「まだ発掘されていない名作がある」とか「これから形になるのを待っている未来の名作がある」というのは確かにそのとおりですが、それは別の機会があれば聴いてみますので、もしあるのでしたらお知らせください。(ただし演奏時間35分以内です。)

 

1 ストラヴィンスキー春の祭典

 

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20世紀音楽の金字塔であり、20世紀音楽の潮流のひとつとなった土俗主義を代表する曲です。かつては演奏至難な曲としても知られていましたし、いわゆるオーディオテスト用としても使われていたので、演奏史としてはかなり異様だったものもあります。

 

意外なほど古くから日本でも広く一般に知られていて、1950年代のニュース映像では緊迫した場面のBGMとして使われていました。(第二部「選ばれたいけにえへの賛美」の一部)

 

#何度も繰り返して聴くと覚えてしまい、ヘッドバンキングができることでも知られていますw

 

(編曲)ラリー・コリエルのギターソロ ピアノ連弾ほか

 

2 ムソルグスキー/ラヴェル編曲「展覧会の絵

 

「プロムナード」のメロディは知らない人がいないくらいの有名曲ですが、第2曲「こびと」のグロテスクな響きや、別のプロムナードを挟んでの「古い城」のアルト・サックスほか聴きどころ多数です。

 

編曲が多すぎて、ラヴェル版がどれだったのかを忘れるほどの多彩な曲です。

 

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3 R.シュトラウス「4つの最後の歌」

 

作風は後期ロマン派ですが、戦後まもなくの作品です。崩壊した第三帝国と灰燼に帰した国土の中で作曲された彼岸への憧憬の音楽。感動的です。

 

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4 ブーレーズ「主のない槌」

トータルセリエズムで作曲された作品なのですが、何度か聴きこむとドビュッシーラヴェルの音楽の延長で聴けてしまう美しい作品です。

 

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5 シュトックハウゼン「コンタクテ」

 

電子音楽の響きの多彩さに加えて、未知の音と既知の音が「接触」するというコンセプトは、その後のライブエレクトロニクスへの道を拓きました。

 

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6 ショスタコーヴィッチ「弦楽四重奏曲第8番」

 

15曲からなら弦楽四重奏曲の中でも演奏頻度が高く、極めて劇的な表現と沈痛な響きが交差する親しみやすい入門曲と言えます。

 

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(編曲)バルシャイによる「室内交響曲」への編曲

 

7 ピアソラ「タンゴの歴史」または武満徹「海へ」

 

どちらもフルートとギターのための作品で、どちらか単独だと寂しいのですが、この2曲を演奏するためのユニットが出来ていて、それらのユニットのための新作も書かれていますので殿堂入りとなりそうです。

 

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(編曲)「海へ」は、作曲者による「海へII」「海へIII」があり、「タンゴの歴史」はサクソフォンその他さまざまな楽器へのアダプテーションがあります。

 

8 ケージ「4:33」

 

演奏者が何も音を出さないということで話題になった作品で、実は聴くべきものはほとんどないのですが、「バージョンの多様性」「有名」という点で文句なく合格なので、エントリーしてみます。

 

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(編曲)演奏(表現)のバリエーションが極めて多いです。

 

9 シュトックハウゼン「ヘリコプター弦楽四重奏曲

 

弦楽四重奏団が4台のヘリコプターに分乗して演奏し、その様子がテレビカメラで演奏会場に中継されるという、常人には到底想像すらできない音楽として度肝を抜いた作品です。

 

私個人の意見として、とにかくアコースティックな響きにこだわり、マイクロフォンを通した音を嫌うクラシック音楽に穴を穿つ作品ではないかと思います。おおがかりな上演そのものがエキサイティングです。

 

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10 ELP「タルカス」(吉松隆ほか編曲)

 

オリジナルは、Emerson,Lake & Palmerのプログレッシブ・ロックミュージックです。

ロックミュージックをクラシック音楽のオーケストラ曲として編曲するとどうしても響きが単調で、打楽器ばかりガンガン響くうるさい音楽になりがちなのですが、それでも吉松隆が投じた一石は大きく、数多くの編曲版が登場しています。

 

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以上、10曲のセレクションとなっていますが、もちろん他にも名曲はたくさんありますし、バルトークドビュッシーが外れてしまいましたが、戦後前衛まで入れる以上、代表的作曲家の代表作を全部入れるととてつもないリストになりますので、こういう形になりました。あしからず。

 

(数ある他の「傑作」につきましては、ぜひ上演機会の増加を図っていただきたく存じます。)