述而不作 いにしえの未来

占い師の見てきた世の中を語ります 遥か古代から続く終わりの始まりを見据えて

(音楽夜話)ANCキャンセリングヘッドフォンで聴くベートーヴェン

一応ミニマリストを標榜しているので、我が家のオーディオはそれはそれは貧相なシステムです。

スピーカーは充電式のSONYのポータブルスピーカー、イヤフォンはAppleAirPodsでほとんど場所を取らないわけですが、どうしてもアンチノイズキャンセリング(ANC)*1機能付きのヘッドフォンが欲しくて、次の製品を購入した次第です。

 

 理由は3つあります。

(1)室内の環境雑音に邪魔されないで音楽を聴きたい(寒冷地なので冬場のストーブの音は結構ジャマになります。)
(2)外出時にカフェでじっくり自分の世界に集中したい。
(3)どうしてもベートーヴェンが好きになれないので、オーディオ装置を改善すれば好きになれるかもしれないという期待

アンチノイズキャンセリングの効果について

地下鉄の走行時の轟音やカフェでのBGM、ザワザワという話し声といった持続的なノイズ(私にとっての)はかなりカットしてくれます。ただ、子どもが突然奇声をあげて騒いだり、隣のオヤジのなにもそこまでというくらいの大音声で「ぶへっくしょい!」というくしゃみをする音などはカットできません。

ただ、それらの音もこの製品のかなり耳に密着される素材による耳栓効果で軽減はされます。

なぜベートーヴェン

はっきりいって苦手だからです。そもそも19世紀ドイツアカデミズムの音楽全般があまり好きになれず、音楽学者の岡田暁生氏によると、ドイツ音楽というのは周辺諸国でも一般聴衆に必ずしも好まれているとは限らず、ドイツ音楽はクソ真面目で聴いていて楽しくないと思われていることがあるようです。

それでも、たとえばシューマンが苦手だとかいうのなら、それは単に聴かなければよいだけなのですが、ベートーヴェンが苦手だというのはやはり音楽ファンとしてどうなんだという思いもあるので、今回手に入れたこのヘッドフォンで少しずつ聴いていこうと思っています。

試しに、この文章を書きながらベートーヴェンの「交響曲第7番」を聴いているのですが、まるでオーケストラで頭をぶっ叩かれているような終楽章、なかなか悪くないです。

音楽の好みというのは、本当に小さなきっかけでガラッと変わることがあり、今回購入したヘッドフォンの可能性を信じて聖書通読(創世記から黙示録まで)のように聴いていくことにします。

*1:持続的な騒音を電気的に除去する機能