述而不作 いにしえの未来

占い師の見てきた世の中を語ります 遥か古代から続く終わりの始まりを見据えて

iPadOS13.1とiOS13.1 ひとまず試してみた。10年前のMacみたいだ

iPadのOSが、iOSではなくiPad専用のOSになるという話は聞いていたのですが、本日未明に早速アップデートしてみたので、まずは使ってみた感想を速攻レビューしたいと思います。

(1)Siriショートカットでsshログインしてスクリプトが実行できた

もしかすると前からあった機能なのかもしれませんが、任意のサーバーにログインしてスクリプトが実行できます。

テストしてみたのは自宅の仮想サーバー(Linux)にリモートrootログインして再起動処理を行うこととし、そのトリガーを「Hey Siri 再起動」として設定しました。

リモートでrootログインは本来いけないことですがプライベート環境なのでそれはご容赦いただくとして、実際それを実行するとSiriさんから何やら文句を云われたものの、一応再起動処理は成功しました。

 

(2)マウスの使用

我が家のマウスとキーボードは、私物PC、業務用PCそしてiPadと3つにペアリングしてありますので、ペアリングするとパブリックベータ版レビューで紹介されていたとおりのポインターが出現

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真ん中の大きな二重丸がマウスポインターです。ムダに大きいのは視覚障害者のためのアクセシビリティとして位置づけられているからで、あくまでも指やApple Pencilの代替でしかないのですが、ドラッグ操作はマウスのほうがやりやすかったりします。

とはいえ、iPadのPC化という側面で見れば電源ケーブルにつないで充電したまま文章作成などの作業ができるので、状況に応じて使い分けるとよいのではないかと思います。

(3)フローティングホームボタン(仮称)

今回最大のヒットがこれです。

Assistive Touchの機能として従来から搭載されていたようですが、今回マウスを接続したことで初めて有効になりました。

なるべく物理スイッチとケーブルを廃止しようというのが伝統的なAppleの流儀ですが、今回はこういう形になったようです。

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バイスコントロール、Siri呼び出し、通知の再表示、スクリーンショットなど物理スイッチの世話にならなければできないことを、全部おまとめしてスクリーンに表示し、上下スワイプなしでホーム画面に戻れる(ウインドウを閉じる)ことができるなど、物理装置の経年劣化防止に役立ちそうです。

 

(4)カスタマイズジェスチャーの作成

まだ試していないのですが、おそらくMac用のMagicTrackpadのユーティリティのようなカスタマイズが可能になるのだと思います。

もっとも、Apple Pencilという有力な入力デバイスがあるのですから、音声、Apple Pencil、カスタマイズジェスチャーなどをどのように組み合わせて、どのように棲み分けるのかは、これから工夫が要るのだと思います。

(5)iPadはPCになるか?

皆さま、このテーマを巡ってずいぶんと期待する向きもあれば、無関心な向きもあるようなのですが、ざっと見たところやはり軽量ノートPCの力は不滅で、AppleMacOSXiPadに搭載してこない限りムリな話だろうと思う次第です。