北海道大地震から一ヶ月 ブラックアウト直後の大騒ぎをまとめました
2018年9月6日未明に起きた平成30年北海道胆振東部地震は、震源に近い厚真町で甚大な被害が起きたほか、札幌市内でも地盤の緩い箇所の液状化や道路寸断が起きました。
復旧は行政によって行われるでしょうが、本日ちょうど一ヶ月目を迎えましたので北海道全域停電(ブラックアウト)直後に起きた、市民のパニックや流言飛語などを書き綴ってみます。
1ガソリンスタンドに3時間並んでハイオク10リットルを入れてきた人
車での移動が欠かせない人は、電力が復旧すると同時にガソリンスタンドに殺到し、すでに交通規制を敷かねば危険なレベルの長蛇の列。
とある男性、ガソリンスタンドに3時間並んで、自分の番が来たときにはすでにレギュラーガソリンは売り切れ、仕方がなくハイオク(給油制限で10リットルまで)を入れて帰ってきたそうです。
これは翌日になるとちゃんとタンクローリーが補充に来て通常通りの給油制限なしの営業になるも、すでに多くの人が給油したためスタンドはガラガラ。3時間を無駄にしてしまった気の毒な人の話です。
2コンビニに最後まで在庫があったもの
電力復旧とともにコンビニに殺到した人が買い求めたのは、電池とスマホ用充電池、そしてミネラルウォーターと長期保存の効く食べ物(カップ麺、スナック、缶詰など)です。
最後まで在庫が残っていたものは、「お酒」と「激辛スナック」でした。
3 なぜかトイレットペーパーを買いだめしていた人
1973年11月の第一次オイルショックは、一般にはトイレットペーパーや洗剤の買いだめで大混乱したということで歴史に残っていますが、どのみち断水すれば洗濯はできませんし、家族構成にもよりますが男性は女性に比べてあまりトイレットペーパーを使いませんし、どうしても買いだめしたければAmazonパントリーでオーダーしておけばよいはずです。
況してや、オイルショックのときのような狂乱物価とセットになっているわけではない(オイルショックのときは、次に品物が店頭に並んだときにはもう値上がりしていました)のですが、どうしたわけかパニックになると身体に近い部分の商品を買い占める傾向があるようです。
4 計画停電の噂
損傷した苫東厚真発電所が回復するまでは、計画停電が実施されるというのは一応「可能性」として云われていましたが、エレベーターが止まると生活に支障をきたすタワーマンションにお住まいの方は厳重警戒モードになっていたものの、幸いにしてそれは回避されたようです。
もっとも、これから電力需要の増す冬に向かいますし、強度の余震でまた何が起きるかわかりませんから、北海道民は皆警戒モードになっていますし、公共施設では未だに節電が続いています。
5 地元マスコミの傍若無人
土砂に巻き込まれた両親の息子に「おとうさーん おかあさーん 返事をしてよー (号泣 )」という下手なヤラセ演技をさせていた地元テレビ局。
おそらく金をつかませたんだと思いますが、こんな非道なことを平気でやったうえに、立ち入り禁止区域に堂々と乗り込んでカメラを回していました。二次災害に巻き込まれて帰れなくなって一緒に避難生活でもすればよいと思いました。
6 液状化の現場に写真を取りに行く人
液状化の現場というのはリアルではそう見れるものではないから、実際に見たい気持ちはわかりますが、あろうことか傾いた家の前でピースサインをして写真を取り、SNSにアップしている人がいたようです。とんでもないことです。
7 近づく冬 今年の北海道
もうすぐ冬支度の買い物をしだすシーズンなのですが、電気がなくても暖が取れる電池式石油ポータブルストーブは、すでに在庫切れで入手は不可能な状態が続いています。
8 おまけ(熊本産フェアの話)
電力復旧直後の品薄なスーパーで、どういうわけか熊本特産品フェアをやっていました。同じ被災地同士で励まし合おうという趣旨なのか、偶然なのかわかりませんが、せっかくですから辛子蓮根でも買っておけばよかったです。
そのほか、学校が休校になって、大人たちがスーパーに行列を作っているのを見て小学生の男の子が大はしゃぎしていました。お母さんは「はじめての停電、そんなに楽しいかい?」と声をかけていたのが微笑ましかったです。