ビートルズが苦手なワタシの「ビートルズ・マイ・ベスト」
私が「ビートルズをほとんど聴いたことがない」と言うと、ご同輩の大半が「知らねーの!??」と驚きの声を上げることが多くあります。
その理由について、彼らの活動期である1960年代には、幼い、或いはまだ生まれていないなどの理由で聴けないかったということもあるのですが、音楽評論家の渋谷陽一氏が指摘するように、「日本でビートルズが広く知られるようになったのは、ロックが商業ベースに乗るようになった1970年代後半以降だ」ということが最大の要因です。
その頃には、レッド・ツェッペリンもキング・クリムゾンもパンクもニューウェーブも全部同時に受容できる状態だったので、いくつもある選択肢の中にビートルズが存在しなかったというのが実際のところです。
それであっても、有難迷惑なことにアルバムを貸してくださるクラスメートに促されて、渋々聴いた曲の中から、「これは良い曲だ」と思った10曲をマイ・ベストとして書いてみます。
1 All You Need Is Love
Love Is All You Need - Beatles - YouTube
ラ・マルセイエーズの引用、変拍子、バッハの曲の引用、自分たちの旧作の引用など、さまざまな試みが盛り込まれているところが好きです。(ポールの曲であるらしいです)
2 Within You Without You
Within You Without You -The Beatles(George ...
インドのグルのところに弟子入りに行ったものの何一つ得るものはなかったとされていますが、ジョージ・ハリソンだけはしっかり影響を受けて帰ってきた成果がこれです。
見方を変えれば、30年早いWOMADとも言えます。ジョージの曲です。
時代の反映でサイケな曲ですが、数多あるカバーバンドが絶対にカバーせず、801バンドとかネオサイケ/テクノ系のバンドがよくカバーしています。ジョンの曲であるらしいです。
4 I'm only sleeping
自分でも好きな理由がわからないですが、きっとギターソロのテープ逆回転が好きなんだと思います。誰の曲でしょう??
5 Revolution9
これは実質オノ・ヨーコの作品になると思いますが、まぁ現代音楽的な曲です。
10曲と言いつつ、5曲しか出てこなかったのですけど(笑)、知人のビートルズマニアが割りと冷静に語るところによれば、ビートルズが偉大な所以は、斬新な楽器の用法に斬新なスタジオワークにあるらしく、その意見には私も同意なのですが、ジョン・レノンが"Dream is over"といって隠居してしまったので、それもどこか白けた感じになります。
よって、私は永久にビートルズマニアにはなれず、中学高校の同級生ともその話になると聞くだけになっていますが、ご縁がなかったのでしょう。
まぁそのようなわけで。