LPICとITILファウンデーションとVagrantとDockerの勉強を同時に始めた件
今年度に入ってから勤め先の会社がやけに資格取得を推奨してきます。
形の上では「アンケート」なのですが、「あなたは資格取得の準備をしていますか(y/n)」「yの方に質問します。その資格は何ですか」「いつまでに取得しようと考えていますか」などという状態なので、もう資格を取らないと承知しないということのようです。
会社が取得を推奨してくるのは次の3つです。
本来私は事務系の人間なので、これからの資格には縁がないはずなのですが、早い話が「他人との差別化を図る」ことが必要だということです。
事務仕事しかできない人間の将来はそう明るくなく、生涯働き続けるならば資格(というより、その資格を取得するために勉強した知識)がないと先行きが不安なご時世のようです。
そういうわけで始めたのが、まずLPIC
Linuxシステム管理の資格なのですが、90年代後半のオープンソースブームの頃にLinuxで遊んでいたこともあり、まったく知らない世界ではありません。
とはいえ、コマンドラインのオプションなど全部覚えておらず、起動の仕組みも昔とはずいぶん違っており、昔得た知識の回復とここ10年くらいで変更になった事項の再整理を始めました。
この資格は、本当はレベル3まで取得して仮想化技術までしっかりマスターすればそれなりに面白いのだろうと重います。
LPICが一応の技術系なのに対して、こちらはサービスプロバイダーが知悉しているべきベスト・プラクティスの集大成となっており、営業系、運用系そして管理職などに向いている資格と言えるでしょう。
ただ、いかにも欧米で体系化された概念という感じで、用語の大半がカタカナ語であり、とかく英語をカタカナにしてしまうと録なことがないもので、サービスとかプロセスとかいう用語が、私の知っているそれとは異なる意味で使用されているものだから、混乱を生じること夥しいというのが実態です。
(ITILでいうサービスとかプロセスは事業の執行にかかる概念です。)
この資格は、実際にそれに準拠した組織または仕事に直接携わっている人でないと馴染みにくいようにも思いますが、一応kindleで対策本を買ったのでちらちらと準備はしておこうと思います。
なお、当社の推奨資格として「強く」取得が望まれているものは上記の2つと、CISCO系以外は、ほぼ情報処理技術者試験(国家資格)のみです。それ以外の資格はないよりはあったほうが良いとはいえ、評価が低いか全く評価されないわけですから、当面視野から外すことになります。
そして、LPICの受験に当っては実習環境の構築にあたり、Debian系とRedHat系両方の知識が問われるうえに、いわゆるLAMP(Linux Apache MySQL PHP)の環境構築が面倒だということで、出来合いの仮想環境を速攻で持ってきて使い捨てできるという、昨今流行のVagrantとDockerに手を出した次第です。
こんなシロモノなので、ハマりまくって大事になっている状態です。ネット上の情報も未整備ですし、配布元からのクラウドインスタンスもどこまで信頼して良いのやらわかりかねる状態です。
まぁ動かないこともないのですけど、当面、VirtualBox上にUbuntuとCentOSを入れて、一番わかりにくいディストリビューションごとの「流儀の違い」を整理する日々となっています。
試験に合格すれば受験料は会社から支給されて、小遣い銭ももらえるわけですが、落ちたら数万円が水の泡となるわけですので、受験料の安い国家資格のように「運試し」で受けるわけにもいかず、慎重に慎重を重ねて受けることにしましょう。