述而不作 いにしえの未来

占い師の見てきた世の中を語ります 遥か古代から続く終わりの始まりを見据えて

僧院主義で行こうミニマリスト

断捨離とかいうブームは、クローゼットの中に溜まっている洋服類を一度吐き出させて、新たに買い直しをさせようという作為的なブームだったようですが、モノを極限まで持たないミニマリストという生き方は、スマートフォンの急速な普及に伴ってある程度自然…

ボブ・ディランのノーベル賞と末期CD業界を考える

なにやらボブ・ディランがノーベル文学賞候補になったとのことで、本人は辞退するとも喜んで受けるとも云っていないのでまだ先がわからないのですが、本邦においてボブ・ディランなる人の名前はほとんど知られておらず、下手をしたらそのお名前を拝借した「…

面接官をやったことがあるのでその時の話を書いてみるよ

しばらく前に人事の面接官をやったことがありますので、その話を書こうと思います。 もっとも、正社員の面接ではなく、短期の非常勤職員の面接で、通年雇用ではないものの、正社員と同様の職務をこなしていただく必要があり、アルバイトの面接よりはかなり格…

Apple MacOS sierraとiOS 10に関して現時点の雑考

良くも悪くも、「レガシーなものは容赦なく打ち切る」というAppleの方針は今回も遺憾なく発揮され、一方で新機能の目玉らしきものは特になく、「アプリで間に合っているものをわざわざ実装しないでほしい」という苦々しさを思いながら、2016年のApple製品を…

(コンサート見聞録)板倉康明氏監修「これからの音楽 音楽のいま」

9/15日 札幌キタラホールで板倉康明氏のプロデュースによる「これからの音楽 音楽のいま」というテーマのコンサートに行ってきましたので、感想を書きたいと思います。 ブーレーズの「デリーヴ1」と武満徹の「雨ぞ降る」以外はすべて若手作曲家による新作集…

SNSに疲れ果てて電話に戻りたいの件(ネット黎明期の彼らはどこにいったのだろう)

考えてみれば、FaceBookやTwitterに「イイネ」ボタンが設置された時にさっさと撤退していればよかったのです。 matome.naver.jp 世の中に、良い人というのは「調子の良い人」「都合の良い人」「どうでも良い人」の三種類しかなく、イイネというのもそのうち…

「さよならパソコンとインターネット」→「こんにちはIoT」家入一真氏へ

先日、家入一真氏の著作「さよならインターネット」を読んだ感想文を書いて、それをTwitterにシェアしたところ、著者の家入氏からリツイートされ、ささやかな感謝とともに、こうした「ご縁」もかつてのネットの醍醐味であったものだなとしみじみ思います。 t…

(読書感想文)「さよならインターネット」家入一真 著

この数年、なぜ世の中が面白くなくなったのか、どうしてワクワクできることが少なくなったのかという、私の疑問にある程度解決を与えてくれた新書です。 さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560) 作者: 家入一真 …

ポケモンGO!は無問題 (ウォークマン1979〜Windows95 1995 i-mode1999)

ポケモンGOがケシカランというご高説が多く出ていますが、それを云っている人たちは、かつてSONYのウォークマン(1979年)やWindows95(1995年)やdocomoのiモード(1999年)で熱狂していた人たちで、そろそろ時代に取り残されていることの証左だろうと思い…

LPICとITILファウンデーションとVagrantとDockerの勉強を同時に始めた件

今年度に入ってから勤め先の会社がやけに資格取得を推奨してきます。 形の上では「アンケート」なのですが、「あなたは資格取得の準備をしていますか(y/n)」「yの方に質問します。その資格は何ですか」「いつまでに取得しようと考えていますか」などという…

レコードと紅茶が高級だった頃(消費税の前=物品税)

年寄りの繰り言を書くのも冴えない話ではありますが、昨今世の中の主流の人たちが「消費税施行後」に社会人になっているので、それ以前のモノの価値観が今とは違うというお話を書きたいと思います。 まずはネット上の資料です。 物品税 - Wikipedia blogos.c…

評論家 宇野功芳先生追悼 中山康樹先生追憶

クラシック音楽評論家の宇野功芳先生がお亡くなりになったとのことで、まずはご冥福をお祈りいたします。 news.yahoo.co.jp 私は宇野功芳先生の本をすべて読んだわけではないのですが、比較的ポピュラーな著書を読む限り、あくまでも「音楽の感動」を語って…

小人閑居してExcelを学ぶ(段階的なExcel廃止を希望する文章)

掲題した文章の元ネタは「小人閑居して不善を為す」(器の小さな人間を暇にさせておくと碌なことをしない)という訓戒なのですが、本人に自覚がないまま、仕事を効率化させようとしてビジネスの現場でExcelに凝りだしていっそう忙しくなっているという話を書…

コンサート見聞録 1985-2015(クラシック編)

幸いにして私はまだ認知症にはなっていないらしいですが、「耄碌」の影は日々忍び寄るもので、これを放置しておくと「俺はサッチモのコンサートに行ったことがある」などという妄言を話しだす恐れがあります。 そうならないための自戒として、自分がこれまで…

引越回数20回を超える転居の達人が語る引越しのコツと恨み言(1)

人が引越しをする理由はいろいろあるでしょうが、おおむね次の3点に絞られるのはないかと思います。(持ち家を除く) 1 転勤、進学、家族数の変動など 2 愛隣関係で問題がある 3 結婚 この3つを全部経験し、その結果、引越しが20回を超えている私が、…

<占い師の視点>三人姉妹の宿痾(カルマ)

私は男性なので、姉妹というのがどういうものかについては憶測の域を出ないのですが、恋愛でも結婚でも「どうしてこうなっちゃんだ?」と考えこんでしまう事例について、その方の家族構成を聞いてみると「三人姉妹の一人でした」ということが、たびたびあり…

J-POPしか聴かない妻がクラシックやジャズについて述べたコメント集

音楽の趣味は人それぞれですから、「この曲を聴いて感動するべきだ」などと強制するのは、他人の内面の自由を束縛する野蛮な行為です。 だから、私が聴いているクラシックやジャズ(ときどきロック)について、「全く感動しない」という人がいるのは当然のこ…

<占い師の視点>草食男子/婚活/セクハラ/ストーカーetcを全部トータルで説明してみる

紀元前であろうと、21世紀であろうと、男女のやっていることにそう大きな変わりはなく、当然、草食男子と呼ばれる男性たちについても、その発生原因がホルモンが云々とか、食生活がどうこうとかの話ではなく、すべて文化的所産であろうと思います。 「草食男…

昭和嫌い=同世代嫌い<年寄り嫌い

昭和の御代はほぼ63年にわたって続き、軍部の独走による自滅的な戦争により都市部は灰燼に帰し、それから奇跡とも呼べる復興を成し遂げました。 私はそれらの昭和史を研究することには多大な関心がありますが、いわゆる「レトロ趣味としての昭和」は大嫌い…

<占い師の視点>医者/公務員限定婚活は女性向けの風俗産業

あいも変わらず、医者限定/公務員限定の婚活が人気のご時世ですが、それらの婚活パーティなるものは、ほとんど女性向けの風俗産業だろうと私は思います。 www.exeo-publicworker.com 公務員といってもさまざまで、警察、消防士から一般行政事務や現業部門(…

【20世紀音楽】(ブーレーズ追悼)私的名曲10選(ただし演奏時間35分以内)

ピエール・ブーレーズ(作曲家/指揮者)が先般逝去されたことで、「音楽の20世紀」が2015年で終わったことを実感しています。 選曲に一定の枠組みがあるとはいえ、広範に指揮活動もしていたわけですから、音楽の20世紀に関する裾野を広げたご功績は多大だと…

20年前からあった電子書籍の夢ーイマサラ感のある定額サービス

音楽はAppleミュージック、書籍はAmazon Kindle、動画はNetflixといったサブスクリプション/配信モデルで沸き立った2015年でしたが、それらはいずれも「かつてあったもの」なので、その話を書きたいと思います。 www.sbbit.jp 1 電子書籍のルーツはパソコン…

ミュージシャンとリスナーの超えられない溝(曲名とか名曲とか)

プロ/アマチュア問わず数名のミュージシャンとの交誼をいただいているのですが、ミュージシャンとリスナーとの考え方がこんなに違うものだという例をまとめてみます。 twitter.com その1 自分の曲名を覚えていないミュージシャンが多い件 ライブのMCを聴い…

【天赦日の正体】神殺星占い

新年あけましておめでとうございます。 さて、東洋占星術には「神殺星占い」というものがあって、あまりアテにならないから参考程度にとどめておくようにと習うのですが、分かりやすくて、全部ではないのですが、割とよく当たるので私は結構使っています。 …

焼肉&ビール食べ呑み放題でモトを取っていく人たちの件(イッキ呑み厳禁)

忘年会シーズンにつき、あちこちで飲酒の機会が多くなるわけですが、こんな悲惨な記事を目にしました。 togetter.com これは一般的な飲み過ぎではなく、「飲み方がわからない」の類で、中学高校と勉強一筋だった子にありがちなことです。 せっかくなので、急…

(予想)紅白歌合戦 特別コーナー「戦後70年」を歌う シナリオ

まもなくNHK紅白歌合戦が開催されてお年越しになるわけですが、11月下旬に水木しげるさんが、12月上旬に野坂昭如さんが逝去され、いわゆる「戦争の語り部」(とは言っても、反戦平和運動をやりたい戦後世代からのオファーに答えてのことだと思いますが)二人…

ビートルズが苦手なワタシの「ビートルズ・マイ・ベスト」

私が「ビートルズをほとんど聴いたことがない」と言うと、ご同輩の大半が「知らねーの!??」と驚きの声を上げることが多くあります。 その理由について、彼らの活動期である1960年代には、幼い、或いはまだ生まれていないなどの理由で聴けないかったという…

《繰り言》ニッポン限定 マル・ウォルドロンとジャッキー・マクリーンのクリスマスディナーショー(笑)

日本における洋楽受容の歴史は、仕方がないことではありますが、レコード中心です。アメリカなりヨーロッパなりでミュージシャンがリアルタイムでやっていることと、日本での洋楽文化で盛り上がっていることとが相当に異なるため、なにかと珍事が発生いたし…

J-POP海外進出して失敗 これは「真珠湾奇襲攻撃成功の夢よもう一度」です

1960年代に坂本九さんの歌う「上を向いて歩こう」が全米ヒットしたのは事実ですが、これをもって日本のポピュラーミュージックが世界に認められたというわけではなく、これは作曲者の中村八大の書いたメロディが素晴らしかったからでしょう。 それ以降も…

《繰り言 音楽ネタ》マイルス・デイヴィス1983年来日コンサートの思い出

1980年代は、日本も金満になったからなのか、世代交代であいも変わらずの股旅演歌や極道演歌を好む人が減ったからなのか、やけに大物外国人ミュージシャンの来日が多くなったように思います。 そして、その頃、私は「極めてヒマ」だったため、結構多くの…